まず、観心の意味だけ確認しておきましょうか。
天台は、
「己心を観じて、十法界を観る」とありますねー。
日蓮大聖人は、
「観心とは我が己心を観じて、十法界を観る。
これを観心と言うなり」と書いていますねぇ。
どちらも、方法論は違いますが、
仏道修行を実践することによって、
「自分の根源的な本質」を会得するということですねー。
そしてそれによって、森羅万象の存在の本質も同時に、
体得することができる、ということです。
これを個人の立場で考えてみます。
自分の、どうすることもできない最大の欠点とは何か。
親から引き継いでいる遺伝的な要素はどれか。
自分の人生で最も足を引っ張る原因になるものは何か。
自分の最も優れた能力とは何か。
このように「自分の根源的な本質」を知ることによって、
現在の時代をどのように生きるかを知ることです。
人生において、自分が最も力を発揮できる仕事とは何か。
これからの社会の動きと自分の人生と、どのように関連づければ良いのか。
人間社会に対して、自分として最も貢献できるものは何か。
これらのことが創価学会の信仰をすることによって、
明確に実感することができるわけですねー。
それは、自分にとって、この世で、「生きるとは何か」を、
つかむことができるということですねー。
これは、実にすごいことです。
そして、実際に、日常生活の中で、仕事において、
その実証を示していくことができるのですね。
これは、宗教者にありがちな、自己満足や洗脳や観念論や屁理屈、
などではなく、現実の生活を、人生を変えていくことができるものですねぇ。
これが、「観心」の修行の個人的な意義ですねー。