創価学会の主張している人間革命とは、いったい、どのようなものなのか?

創価学会の主張している人間革命というのは、
自己変革のことなのですよ。
ただ、自己変革にも高低浅深がありますねー。
簡単な心がけで自己変革できるもの、
精神修養で自己変革できるもの、
修行や訓練のようなことをして自己変革できるもの、
など様々ですねー。

創価学会の信仰によって変革できる自己というのは、
一般的には、どのような方法でも、どのように努力しても、
変革できない次元のものなのですよ。
いわば、自分の人生にとって、どうすることもできない最大の欠点、
と言える次元のものでしょうねぇ。

自己変革で最も大切なのは、その対象が、心理学的に見て、
どの程度、本質的存在に近づいた自己なのかということですねー。
言うまでもなく、その人の存在の根底の自己変革をすれば、
あらゆる表面的に出てくる自己変革が可能になるわけですねー。

この人間存在の本質を日蓮仏法では、
次のように捉えていますよー。

《ただ我ら衆生の法華経を持って南無妙法蓮華経と唱うる、
胸中の肉団におわしますなり。
これを九識心王真如の都とは申すなり》

この文は、創価学会の自己変革は、人間存在の根底から、
行われるものである、ということを教えられた箇所ですねー。
要するに、仏法で説かれる九識論に基づいて、
教えられているところです。

「九識論」というのは、インドの仏教思想家、
瑜伽行唯識学派が確立した人間存在の認識論ですねー。
概略だけ書いておきましょう。

生命が物事を認識する働きである識を9種に分けたものです。
識は、認識によってあらわれる姿、
または、認識の主体を意味することもありますねー。
眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識
阿頼耶識・阿摩羅識の9種類のことですねー。

それぞれを簡単に見てみましょう。
①眼識②耳識③鼻識④舌識⑤身識は、
五官に基づく認識作用で、五識と総称されますねぇ。
人間が外の世界を直接、認識するものですねぇ。

⑥意識は、五識による知覚を分別・判断する働き、
あるいは夢を見たり過去や未来などを想像したりするなど
五識とは直接関係のない自立的な働きのことですねぇ。
心理学の中心的な対象になる心の働きですねー。

⑦末那識は、意識的であれ無意識的であれ、
常に第8識の阿頼耶識を自身(我)であると認識している、
根底の自我意識のことです。
普通に言われる、無意識世界のことですねー。

⑧阿頼耶識は、善悪の業を蓄積しその果報としての苦楽の生死を
生み出す源泉となる識のことですねぇ。
いわゆる、運命とか宿命とか言われるような、
自分ではどうすることもできない生命の傾向性ですねー。

⑨阿摩羅識は、生命の根源である清浄な識のことですねぇ。

日蓮大聖人が教えられている「九識心王真如の都」というのは、
第9識の阿摩羅識のことですねぇ。
だから、創価学会の主張する人間革命というのは、
運命とか宿命とか言われる生命構造よりももっと、
基底部にある、生命の存在そのものからの自己変革ということが
言えるわけですねー。

従って、創価学会の信仰をすることによって、
自分では、どうすることもできなかった、
宿命的、運命的な人生の弱点を変革できるわけですねー。
これを、人間革命と言っているのですよ。

なにより創価学会のすごいところは、理論や口先だけではなく、
そういう根源的な自己変革が、信仰の力によって、
現実に体験できるということですねー。


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