今後、創価学会や東洋哲学研究所が、日蓮仏法が世界に通用する事を明確にするためには、どのような研究や方法が最も現実的・効果的か?

そうですねぇ。
質問のテーマについてですが、
実際のことを言いますと、
「理論が宗教を広めることはない」(リョーゼン語録)
ということですねー。

日蓮大聖人も次のように書いています。

《法自ずから弘まらず、人法を弘むるが故に、人法ともに尊し》
《日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱えしが、
二人・三人・百人と次第に唱えつたうるなり。未来もまたしかるべし》

日蓮大聖人の素晴らしさは、鎌倉時代に書かれたものが、
現在でも、的確に当てはまるということですねー。

どんなに素晴らしい宗教哲学、理論があったとしても、
また、宗教の正しさを客観的に証明する論文が出たとしても、
それによって、その宗教が、世界に広まるような事がないのは事実ですねー。
もし、そんなことがあれば、宗教の布教は簡単なものですねぇ。

少人数が洗脳されるカルト的な宗教は別として、
世界的な広がりを持つ宗教は、どこまでいっても、
1人の人間が、 1人の人間に信仰の素晴らしさを語ることによって、
あらゆる人々に広がっていくものですねぇ。

それがやがて、1滴の水が大河となるように、
世界に広がる流れにもなるわけです。
これは、歴史的にも事実のことですねぇ。

例えば、キリスト教神学が世界に広まったから、
現在のようにキリスト教が世界に広まったわけではありません。
一人一人の宣教師たちが、命がけで布教活動したからこそ、
現在の世界的な広がりになっているわけですねー。

これは、過去、現在、未来における、宗教流布の
不変の原理と言えるでしょう。

だから、質問者さんが言っている事は、
日蓮仏法流布の原動力になるのではありません。
しかし、日蓮仏法の現代における宗教批判の原理になるものであり、
極めて重要な観点と言えるでしょうねぇ。

それで、本題ですが、「どのような研究や方法が最も現実的・効果的」
かと言えば、これは実は、非常に奥深いものに触れる質問ですねぇ。
おそらく、閲覧者のほとんどが全く、
理解の及ばない領域になると思いますねぇ。

まあ、入り口のヒントだけ考えてみましょう。
それは、簡単に言えば、紀元前の人間である釈尊が説いた経文を、
現代の創価学会が実践できる経文に転換したということにありますねー。
さらにその経文によって、人間が人間を殺し合うという、
人類の宿命をも転換できるだけの経文にしたということです。

その転換はどのようなものかと言うと、
まさに、「コペルニクス的転換」以上のものなのですよ。
また、アインシュタインが特殊相対性理論で導き出した、
「物質が光速に近づくと、時間は無限に遅くなり、体積は無限に小さくなり、
質量は無限に増大する」(現代物理学では相違がある)
と言う、これまでの常識では考えられないような転換なのですねー。
しかし、それが物質の存在の真実の姿だったわけです。

その転換の方法論的原理を教えられたのが、
大聖人の口述筆記である「御義口伝」なのですよ。
この御義口伝の、法華経の転換こそ、
創価学会の世界宗教への根本的原理なのですねー。

だから、今度は、日蓮仏法を御義口伝的転換により、
全世界のあらゆる学術的成果を駆使して、
日蓮仏法の素晴らしさを証明するべきでしょうねぇ。
これこそ、質問者さんの言っている、
「どのような研究や方法が最も現実的・効果的」
であるのかという質問に該当すると思いますねぇ。

1つだけ、御義口伝的転換の実例を挙げておきましょう。

法華経の中にある、「提婆達多品12」の中に、
「有一宝珠」という文があります。
それに対する、日蓮大聖人の御義口伝です。

《「一」とは、妙法蓮華経なり。「宝」とは、妙法の用なり。
「珠」とは、妙法の体なり。妙の故に心法なり。
法の故に色法なり。色法は「珠」なり、心法は「宝」なり。
妙法とは色心不二なり。
一念三千の所表として、竜女の宝珠を奉るなり》

このように教えられていますねぇ。
この転換こそ、法華経を、現代の全世界に流布し、
人類の宿命転換をもなさしめるようにした日蓮仏法なのですねー。
これをさらに未来の世界へ、現実的に実践化、
普遍化していく作業に期待しているのが質問の内容なのではないでしょうか。


投稿日

投稿者:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です