創価学会は、世界平和を具体的に実現しようとする宗教団体ですねー。
その原点は、第二代戸田会長の原水爆禁止宣言にありますねー。
1957年9月8日、三ツ沢競技場(横浜市)にて開催された、
創価学会・青年部東日本体育大会での挨拶でした。
「もし原水爆を、いずこの国であろうと、
それが勝っても負けても、それを使用したものは、
ことごとく死刑にすべきであるということを主張するものであります。
なぜかならば、われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。
その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、
サタンであり、怪物であります。
たとえ、ある国が原子爆弾を用いて世界を征服しようとも、
その民族、それを使用したものは悪魔であり、
魔ものであるという思想を全世界に弘めることこそ、
全日本青年男女の使命であると信ずるものであります」
これが創価学会の世界平和運動の精神的支柱ですねー。
その後、この思想を受け継いで第3代池田会長は、
次のように書いていますねぇ。
「戦争ほど、残酷なものはない。
戦争ほど、悲惨なものはない。
だが、その戦争はまだ、つづいていた。
愚かな指導者たちに、率いられた国民もまた、まことに哀れである」
そして、創価学会の平和運動が目指す精神を、
次のように書いていますねぇ。
「 平和ほど、尊きものはない。
平和ほど、幸福なものはない。
平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」
この宗教的信念に基づいて、
創価学会は世界平和実現への活動を推進しているのですねー。
ただ現実には、ウクライナ戦争やパレスチナ自治区ガザの様に、
残酷な殺戮の応酬が繰り返されていますねぇ。
テレビニュースに映されたウクライナの婦人が、
「どちらが勝っても負けてもいいから、
早く戦争を終わらしてくれ」
と空に向かって叫んでいたのが忘れられませんねぇ。
結局、戦争になって、最も犠牲になるのは、
弱い立場の女性や子供たちであるのが現実ですねー。
人類は愚かですねー。
考えれば、地球上の動物の歴史の中で、
同類を最も殺したのは人類ですねぇ。
いわば、地球上の動物の中で、最も愚かなのは人類なのですよ。
しかも、人類はその殺戮を永遠に繰り返そうとしているのです。
現在の世界の戦争状況が収まったとしても、
またどこかで、同じような殺し合いが行われるという事は、
だれでも予想しているでしょう。
それは、「人の心の中に平和のとりでが築か」れないからですねー。
(ユネスコ憲章)
創価学会の平和闘争は、人類が同類を殺し合うという、
根本的な愚かさを、本質的に変革しようとするものなのですよ。
創価学会インターナショナル(SGI)は、この宗教的信念に基づいて
世界平和実現のために様々な活動を行っていますねぇ。
その一部を紹介しておきましょう。
平和をめざして、1981年から国連NGOとして、
市民社会の希望を具体的に実現する行動を続けています。
核兵器の廃絶、軍縮に向け連帯を拡大
SGI(創価学会インタナショナル)は、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際パートナーとして、「核兵器禁止条約」の普遍化へ、取り組みを推進しています。
「SOKAグローバルアクション2030」を推進
青年部は2014年から平和キャンペーンを通し、国内外の諸課題に目を向け、“自身ができる貢献”を啓発してきました。2017年には取り組みの模様が、国連による「青年・平和・安全保障に関する進捗研究」プロジェクトのウェブサイトに掲載されています。2020年からキャンペーン名を「SOKAグローバルアクション2030–青年の行動と連帯の10年」と改め、中長期的な展望に立って活動を継続しています。活動の柱に、①核兵器廃絶、反戦の潮流を拡大、②アジアの友好、③SDGs(持続可能な開発目標)の普及・推進を掲げ、世界市民意識の醸成に努めています。
宗教間・文明間対話
この世から「悲惨」の二字をなくしたい――この恩師の願いを胸に、池田先生の世界の知性との文明間対話、宗教間対話は、1600回を超えます。それは、差異を超え、人間と人間を結び、分断や対立を協調と連帯へと導く“地球市民の語らい”にほかなりません。
2023年9月10日~13日にかけて、ドイツの首都ベルリンで開催された国際会議「平和への勇気の声を―宗教と文化の対話」(主催=聖エジディオ共同体)には、世界40カ国以上から集ったキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教などの関係者らと共に、創価学会の代表が参加。分科会に登壇しました。
国際社会での取り組み
SGIは、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際パートナーとして、核兵器廃絶に向けた取り組みにおいて協働してきました。
2021年1月に発効した「核兵器禁止条約」の成立過程においても、国連での交渉会議をはじめ、核兵器問題に関する各種国際会議に、市民社会の一員としてICANとともに議論に参画。条約の採択と発効に向けて尽力しました。
また数多くのNGOやFBO(信仰を基盤とする団体)等と協力して核兵器廃絶運動を推進しています。
第三の軍事革命 「自律型兵器」への対応
自律型兵器システム(AWS)は、火薬、核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」と言われています。高度のAIを搭載したAWSは、一部の国で開発が進められていますが、人間による判断を介在しないこうした兵器は、国際人道法や人権、倫理等の観点で極めて重大な問題を孕んでいます。自他の生命が尊重され、持続可能な社会の実現を目指し、創価学会・SGIはAWSの問題に取り組んでいます。
意識啓発および政策提言への取り組み
SGIは、自律型兵器(AWS)の開発に関する規制や禁止を目指して、180以上の市民団体で構成される、国際ネットワーク「ストップ・キラーロボット」のパートナー団体として、世界各地の団体と連帯しながら、AWSによって引き起こされうる問題を社会に発信するため、ドキュメンタリーや展示の制作に尽力してきました。また国際会議や地域会議に参加し、生命尊厳の価値観に基づき、政策提言等などの活動を推進しています。
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)との協力
2007年にICANが発足して以来、SGIはその国際パートナーとして、共通の目的である核兵器廃絶に向け協働。グローバルな意識啓発に向けた様々な取り組みや政策形成プロセスにおける取り組みを共に推進してきました。
ICANは110カ国に661のパートナー組織を有し(ICANアニュアルレポート2022)、国連の交渉会議において、核兵器禁止条約の実現に市民社会の側から重要な役割を果たしました。
その実績が評価され、2017年のノーベル平和賞を受賞。ノルウェーのオスロで行われた同授賞式に、SGIはICANの国際パートナーとして招請され、出席しました。
2024年1月、ICANのメリッサ・パーク事務局長が、創価学会総本部を訪問。原田会長、永石女性部長らが歓迎し、今後も青年を先頭に核兵器廃絶への更なる協働を約し合いました。会見に続き、青年世代の代表との懇談会が行われ、パーク事務局長からは、核兵器を巡る現実がいかに困難に見えようとも常に前を向き、希望を持って取り組んでいってほしいとの期待が寄せられました。
「核兵器なき世界への連帯」展
「ヒバクシャ国際署名」に協力
2016年3月、「ヒロシマ・ナガサキのヒバクシャが訴える核兵器廃絶国際署名」が開始されました。
この署名は、平均年齢80歳を超える被爆者の訴えを受けたもの。核兵器を禁止し、その廃絶を求める国内外の幅広い個人・団体が参加しました。
2016年7月、署名推進のための連絡会が設置され、創価学会平和委員会も参加。以来、積極的な協力を続け、これまで青年部や女性平和委員会等が推進した署名は、全国で40万2301筆にのぼりました。
(オンライン署名数と広島県推進連絡会・長崎原爆被災者協議会への寄託分21万6328筆は除く)
これらの署名は2021年1月に国連に提出されました。
カリブ共同体会議
2023年9月、トリニダード・トバゴで開催された、自律型兵器が人間に及ぼす影響を巡るカリブ共同体(カリコム)の会議にSGIの代表が参加。本会議は、カリコム犯罪・安全保障問題実施機関がトリニダード・トバゴ司法長官局、ストップ・キラーロボット、SGIと共同して主催したものであり、自律型兵器に関する国際人道法や国際人権法上の懸念、法規制の必要性等が議論されました。
オープニング、ならびに交差性をテーマにしたセッションではSGIの代表が登壇。会議の最終日には、同兵器の禁止・規制に向け、法的拘束力のある文書を策定する国際交渉に各国が参加するよう呼びかける宣言が採択されました。