創価学会の一家です。精神疾患の娘が1人住まいをすると言って、勝手に賃貸住宅の契約をしてきました。どのように対応したらよろしいでしょうか。

とりあえず、信仰とは切り離して考えましょう。
基本的なことですが、娘さんは病人だということを忘れてはいけません。
だから、良い意味で、 1人前の人間として対応してはいけません。
例えて言えば、胃潰瘍で食事ができない人に、
「1人前に、しっかり食べて元気を出そう」
などと言えば、病状をさらに悪化させます。

また、精神疾患の人の場合は、その人が話す内容を、
これもまた良い意味で、まともに受け止めてはいけません。
健康な人の発する言葉の意味と、精神疾患の人の発する言葉の意味は、
同じ言葉でも、内容が違うのです。
この違いが、身近にいる家族でも、
なかなか理解ができないことがあります。

まともに受け止めると、逆に、
娘さんの病状を悪化させることになりかねません。

ポイントは、これもまた良い意味で、
娘さんを上手にだますことです。
そして、本人が嫌がることであろうが、
身の安全を守ることを第一に対応すべきです。

何より、身近な家族が、娘さんの精神状態に引きずりこまれ、
同じように苦痛を感じる精神状態にならないことです。
それは、一見すると思いやりのある人間的な家族のように見えますが、
逆に、娘さんの精神疾患の波を増幅させる可能性があります。

ある意味で、精神疾患の患者に対応する、第三者の看護師や、
医師の立場になることです。
そしてその姿勢を本人に気付かさないことです。

身の安全を守るためには、
措置入院、緊急措置入院、 医療保護入院
などの強制的な入院も必要なときには躊躇せずに利用しましょう。

以上のようなことから、娘さんの現状を考えてみましょう。
「18歳という1人前の人間になったのだから、
本人の希望通りにさせれば、成長して行くかもしれない。
逆に過保護にすれば、いつまでも病気も治らないだろう」

この考え方は、絶対がつくほど駄目です。
先にも言った通り、娘さんは一人前な健常者では無いのです。
病人なのです。肺がんで呼吸困難な人に、
「体を動かさなければ元気になりません。
ランニングをして体を鍛えましょう」
と言っているのと同じです。

基本的に手元から離さないことです。
とにかく、目の届く範囲に必ず置いておくということです。
うまくごまかして、そうさせるのです。
これが、現在の娘さんに対する親の本当の愛情です。

娘さんのような人やそれを取り巻く家族は、
現代では、珍しくなく、多く居ます。
最大のポイントは、取り返しのつかないようなことをさせずに、
とにかく、時間かせぎをすることです。
適切な治療を受けながら、時の経過を待つのです。
多くの人たちが、そうして、嵐が通り過ぎて、
晴れた日を迎えています。


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